クリスマスケーキなどこれからの季節を彩るイチゴに残暑の影響が出ています。
山梨県中央市の農家は2023年一時収入が4割減りましたが、対策を強化して不作を乗り越えようとしています。
ツヤがあり真っ赤に実ったイチゴ。
中央市成島にあるグルメいちご館前田では、収穫が最盛期を迎え、イチゴ狩りに県外からも観光客が訪れています。
イチゴ狩りに来た人:
「みずみずしくて採りたてなのでおいしい」
大粒に実ったものもありますが・・・
グルメいちご館 前田克己館長:
「9月直後がすごく暑くて、高温障害で不受精になった」
特に大きな影響を受けた品種は章姫とホワイトベリーです。
2023年の記録的な残暑で栄養が行きわたらず、9月上旬に苗を植えたもののうち約9割が受精せず、実がならなかったといいます。
またイチゴの価格が比較的高い11月にほとんど出荷できなかったことで、ハウスとしての収入は去年と比べ4割ほど減ったといいます。
グルメいちご館前田 前田克己館長:
「こんなにひどい高温とは思わなかったけど、他と比べたら対策が功を奏した」
こちらでは10月以降、前田さんが考案した、イチゴの根元を冷やす装置を使い始めたほか、ハウス内に噴射するミストの量と回数を増やすなど冷房を強化。
その努力が実り収獲の最盛期を迎えた今、例年通りの収穫量を取り戻し収入も2割減少まで回復したといいます。
グルメいちご館前田 前田克己館長:
「頑張って作ったイチゴを、ぜひ皆さんにも可愛がってもらいたい」
なお、こちらでは多くの県民にイチゴを届けたいと、今シーズンは例年よりスーパーや直売所での販売量を増やし、価格を据え置いているということです。
元記事を読む