甲府市内の有価物回収を巡る住民監査請求で、市の監査委員は市に対し不適切な事務処理の是正などを勧告した。住民監査請求は市内の男性が今年9月に行ったものだ。請求書では、アルミなどの有価物回収業者に市が交付した補助金が高すぎるとして、樋口市長が組合に補助金の返還を求めることなどを訴えていた。監査事務局は25日、請求結果を公表。回収業者の収入となる有価物の販売価格が上昇していることを踏まえ、市の担当部局について、「価格変動を認識し補助金の算定に用いる単価の見直し手続きを怠った」などと結論づけた。一方、返還を求めた金額については「適当でなく認められない」などとした。市環境部は「補助金額が多くなったことは申し訳ない。適正な金額が分からないので返還を求める考えはない」とコメントしている。
元記事を読む