新型コロナウイルスの影響で中止や延期が続いていた山梨県最大級のイベント「信玄公祭り」が28~30日に行われる。2019年4月以来、3年半ぶりの開催で、今回が49回目。武者行列が甲府市中心部を練り歩くメインイベント「甲州軍団出陣」は29日にあり、約1200人が参加して祭りを盛り上げる。
祭りは、武田信玄の命日にちなんで4月に開催されてきたが、生誕日(11月3日)前で初めての秋開催。前回は、3日間で約16万6000人の人出があった。
甲州軍団出陣は、12年に「侍の最大集合記録」でギネス記録に認定されている。信玄公役を、お笑いコンビ・ジャルジャルの後藤淳平さん(38)が務める。山梨県が信玄公生誕500年を記念して制作した歴史ドラマ「信茂と勝頼」で、主人公の小山田信茂を演じた。ドラマの企画・脚本を担当した俳優で演出家の三谷昌登さん(44)が軍師の山本勘助役だ。
甲府駅南口近くの「舞鶴城公園」に、県内各地から集結した軍団が午後4時50分に出陣。駅から平和通りを南下して県庁や市役所前を通過。市役所南交差点を左折し城東通りを東進し、約2時間後に全軍団が公園に戻る。
期間中は29日午後を中心に甲府市中心部で交通が規制される。花火の打ち上げや県内の伝統料理を扱った出店など、多くのイベントが予定されている。詳しくは実行委員会事務局(電話055・231・2722)または公式ホームページ(https://www.yamanashi-kankou.jp/shingen/)で。【照山哲史】