新型コロナウイルスの感染者に山梨県が貸し出しているパルスオキシメーターが5千個以上返却されていないことが、県への取材で分かった。パルスオキシメーターは指に取り付けて血中の酸素濃度を測る機械で、新型コロナ感染者が自宅療養や退所後ケアなど自宅で療養する際の健康観察に使用する。自宅療養を始める際に、県が無償で貸し出している。貸し出し時には、切手などが貼られた返却用の封筒も同封される。しかし、県が保有する1万9581個のパルスオキシメーターのうち、18日時点で5617個が貸し出し期限を過ぎても返却されていない。県によると、自宅療養者に対し3万円の給付金を出していた7月上旬までは返却が給付金支給の条件だったため、ほぼすべてが返却されていたが、給付金終了後からは返却率が低下したという。パルスオキシメーターは1個あたり約6000円から7000円で、県が購入している。県の担当者は「次の患者も使用する大切な県の備品。まだ家にあるという人は必ず返却してほしい」と呼びかけている。
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