企業概要
■ 企業名 株式会社ハーモテック(https://harmotec.com/)
■ 事業内容 半導体ウェハ搬送機器、ロボットハンド開発機器の開発、販売
■ 代表者 代表取締役 岩坂 斉(いわさか ひとし)
■ 所在地 〒400-0851 山梨県甲府市住吉4丁目1-32「従来の常識を覆す発明」とはどういったものか【従来の常識】
精密機器において、ICチップ等を搭載している半導体ウェハは心臓部ともいえるとても重要なパーツです。一方、半導体ウェハはとても繊細で、少しのゴミの付着やたゆみ等で故障の原因となってしまいます。精密機器の製造過程で、この繊細はパーツを「触れる事なく」「カタチを歪める事なく」「決して落とす事なく」確実に自動搬送させる事は今までは不可能とされてきました。ただ単にロボットハンド等で挟めば一瞬で傷がついてしまいますし、直接吸引したところで結局のところ触れたり形状の歪みを生じさせます。「半導体ウェハにゴミや傷を一切つけずに搬送するのは困難」というのが従来の業界常識でした。【株式会社ハーモテックはどのようにこの常識を覆したのか】
搬送する際にゴミを付けたくないという顧客のニーズを改めて聞いた際、代表岩坂の中では「単純に触らなければゴミがつかないだろう」という考えはありました。しかしそれは、その時はまだ夢物語のような考えでした。しかし、ある時、代表岩坂はこの課題解決を実現させるヒントになる基本特許に出会いました。その特許を借りて改良していく中で「非接触でウェハを自動搬送する」現在の当社の特許が生まれました。
改良時には、吹き出す空気を使った本技術の独自構造に対して、業界内の重鎮からは「吹き出す空気で逆にゴミを巻き上げるから使えない」「静電気を発生させるから使えない」等、この技術は失敗すると言われました。しかし、ダメな理由を一つ一つ解決し、業界常識を覆す「半導体ウェハのロボットハンド」KUMADEが完成しました。
その間、何度もあきらめざるを得ないかということが有りましたが、自社製品で世界的なメーカになるんだという思いから何とか今の状態になりました。「従来の常識を覆す発明 KUMADE」とはどういったロボットハンドか
円筒室内で高速の旋回流(要は小さな竜巻)を発生させる。高速の旋回流はその螺旋方向によっては物理的に「何かを吸引する力」を発生させる。この原理を使って、半導体ウェハを「触らずに」「優しく」「確実に」搬送するロボットハンド(特許取得)。
KUMADEの動画です(https://www.youtube.com/watch?v=XLEsUHtpOXg)【KUMADEの名前の由来】
キッカケとなる基本特許を貸してくださった会社の社長が「隈」氏で、この方が特許を貸して下さるだけでなく、開発に関する考え方や姿勢を教えてくださいました。
隈社長が当社に特許を貸された理由は「当社が世の中に役に立つものを開発するだろう」と感じてくださったからだと聞きました。
当社はこういった方々の志を決して忘れず、常に強く、心に刻んでいきたいと考え、この方の名字を製品名に加えました。「隈」氏と「ハンド(手)」で「くま・で」=KUMADEとなりました。熊手の縁起と、海外進出も見据えて英語表記にしました。このKUMADEをきっかけに、現在は会社はどのようになっているか
山梨県甲府市の中小企業でありながら、その商品開発力やコンサルティング力を買われ
多くの大手企業とお取引をさせていただいております。
今も「小さな世界一企業になる」というビジョンは変わらず「当社に自動搬送できないモノは無い」という信念で多くの企業の困難な課題に挑戦し続けています。取材できる内容
KUMADEの開発者であり、ハーモテックの代表である「半導体ウェハ搬送の異端児」岩坂 斉に対して、以下の取材をしていただけます。
・ KUMADE開発秘話
・半導体業界の今後について
・ ハーモテック経営秘話 ⇒ 中小企業が大手企業と戦う上で大切な事