機織り全盛の1950年代ごろ、「ガチャっとひと織りすれば1万円儲かる」という「ガチャ万景気」でにぎわった山梨県富士吉田市の歓楽街「西裏」をスマートフォンの音声ガイドと冊子でPRする活動が地元で進んでいる。「西裏 シャッターからはじまる物語」と題し、地図や現場の案内板と連動して、その場所にちなむ物語が当時の写真とともにスマートフォンから流れる。今年3月から冊子にまとめられ全国の旅行者に紹介されている。関東屈指の歓楽街といわれた当時の繁栄を知らない世代にも、西裏の過去の物語や現状を伝えている。【小田切敏雄】
一般財団法人「ふじよしだ観光振興サービス」の事業で、音声アプリ「ОN THE TRIP(オン・ザ・トリップ)」編集部が企画。「西裏」をよく知る市民14人の取材協力を得て、28本の物語で「西裏」に集った人間模様や生活の様子が語られている。