長野市の善光寺で4月3日~6月29日の88日間行われた御開帳で、県内に1095億円の経済波及効果があったと地元の経済団体などで作る善光寺御開帳奉賛会が9日、発表した。57日間だった前回2015年比で3・7%減だが、試算を始めた03年以降2番目に多くなった。
善光寺事務局によると期間中の参拝者数は前回比71万人減の636万人で約10%減った。しかし、経済波及効果は前回に迫る数字で、分析したシンクタンク「長野経済研究所」は「開催期間を延長したことが奏功した」とした。
参拝者1432人に観光に使った予算などをアンケート調査し、分析した。それによると、参拝の同行者は「家族・親戚」34・6%(前回比4・7ポイント減)▽「夫婦・カップル」29・1%(同1・7ポイント増)▽「1人」21・0%(同9・7ポイント増)。単身者の増加が顕著で、同研究所は「新型コロナウイルス感染拡大の影響で少人数の傾向に拍車がかかった」とみる。居住地は県外80・3%(同9・0ポイント増)で、そ…