山梨県山中湖村で1日、山中湖報湖祭が行われ、湖で殉職した人を尊び、霊を慰めるとともに、災難がないよう湖の恵みに感謝の祈りをささげた。
報湖祭は湖畔の旭日丘にある別荘で執筆にいそしんだ文豪・徳富蘇峰、富士急行の前身である富士山麓(さんろく)電気鉄道の創業者で社長の堀内良平らの呼びかけで1933年に始まった。「報湖祭」は2人が命名した。
今年も村役場下の山中湖村ヨットハーバーで水難供養と神事が行われた。湖上での僧侶、神官による水難供養と形代流しの後、湖に向かって村の各層の代表者や観光関係者が集まって神事が営まれた。高村正一郎村長は「山中湖を囲む自然環境を守っていきたい」と決意を述べた。