国内外で人気のキャラクター「ハローキティ」が、甲府市の魅力などを発信する「甲府ふるさと大使」に就任した。キャラクターを生んだ「サンリオ」(東京都)創業者の辻信太郎氏が同市出身という縁もあり起用された。
市をPRする大使にキャラクターを登用するのは初めて。山梨ではかつて水晶がとれたことから研磨・加工技術が発達し、甲府では今でも宝飾産業が盛ん。大使就任に際し、宝飾産業をアピールするため、宝石のリボンと富士山のポシェットをあしらったオリジナルのイラストが考案された。今後はふるさと納税者へのお礼状や外国人向け就職ガイダンスのチラシなどに登場する。
市ではこれまでにも観光客の呼び込みを図ろうと、サンリオキャラクターが一堂に会したパレードを開いたり、武田信玄と組み合わせた「信玄キティ」のクリアファイルを製作したりしてきた。市観光課は「世界的に愛されるキティちゃんの力にあやかって、多くの人に甲府に親しみをもってもらいたい」と期待を寄せる。【田中韻】