山梨県甲斐市の「御領棚田」で12日夜、新型コロナで見送られていた「ろうそく祭り」が3年ぶりに開かれた。甲斐市亀沢の「御領棚田」は古くは徳川幕府の御領地だったという歴史のある棚田だ。準備されたろうそく700本に一斉に火が灯されると、日暮れとともに浮かび上がる幻想的な夜景が訪れた人たちを魅了した。「御領棚田」はかつては盛んに稲作が行われていたが、近年は耕作放棄地が増えていて、市内のNPO法人が地域の活性化へ「ろうそく祭り」を企画したという。今後は環境負荷に配慮しLEDを使用する予定で、ろうそくを使っての祭りは今回が最後になる見通しだ。NPO法人は「時代に合わせ、しっかり継承していきたい」としている。
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