訪日外国人観光客の受け入れが10日に再開されるのを前に山梨県は、富士登山での新型コロナウイルス対策について、検温や体調などのチェックを原則5合目のみの1カ所に縮小することを決めた。コロナ禍で初の開山となった昨年は3カ所でチェックしていたが、外出自粛などの影響で登山者数は過去最低を記録。今年は、全国的に感染状況が落ち着いたことなどから態勢を緩和しつつ、登山者の安全と客足の回復を図る。【山本悟】
県は昨年、山梨側の吉田口ルートからの登山者には、事前に体調をチェックシートに記入するよう求め、富士スバルラインの1合目下駐車場と、5合目、6合目の計3カ所でそれぞれ係員が点検し、検温もする態勢をとり2年ぶりに開山した。しかし登山者数の合計は6万5519人で、コロナ禍前の19年(18万5807人)の35・3%にとどまった。