市川三郷町の花火業者でつくる「神明の花火倶楽部」(斉木智徳代表)はこのほど、神明の花火大会の歴史をまとめた冊子を作った。歴代の大会ポスターやエピソードを掲載していて、斉木代表は「歴史ある行事への関心を高めていきたい」と話している。 冊子はA4判カラー刷りで、計8ページ。1980年の第1回大会から昨年の第33回大会までのポスターを掲載している。江戸時代から続く市川花火をPRするための浮世絵風のポスターや、町のマスコットキャラクター「市川三郷レンジャー」が登場するポスターなど多様な図柄を楽しめる。 各大会のエピソードも紹介している。97年の第9回は竹下登元首相らが観覧したことや、合併前最後の大会となった2005年の第17回はテーマ「永遠の華」に旧市川大門町の伝統を引き継ぐ願いを込めたことを説明。昨年の第33回は動画投稿サイト「ユーチューブ」で大会の様子をライブ配信したことも解説している。 冊子は約2千部印刷し、町役場や花火資料館などで配布している。斉木代表は「花火の町として、伝統ある祭りを今後も守っていきたい」と話している。
神明花火歴史を一冊に(山梨日日新聞)