8月4日に1日としては最多となる49人の感染者が確認されるなど、山梨県内でも新型コロナウイルスの感染が広がっています。
これに伴い、患者を受け入れる医療機関は、ひっ迫度合いが増してます。
笛吹市の富士温泉病院では8月5日午前、病院前にPCR検査を待つ車の列ができていました。
感染者の増加に伴い、接触者らの検査も増えているためで、防護服を着た医療関係者が猛暑の中、対応に追われていました。
三浦政和事務長は「ホワイトボードに書かれているのが、入院されている患者さんの情報になります。とても書ききれなくなりまして、別の部屋を準備して引っ越す準備をしています。余りにも急に増えすぎてしまったので、対応が間に合っていない状況です」と話しています。
部屋を埋めつくすホワイトボードの数が、入院患者の多さを物語っています。
こちらの病院では、今年6月に30床に増やしたコロナ病床が8月5日現在、28床まで埋まったということです。
県全体の新規の感染者は、8月4日までの1週間に248人と前の週から2倍以上に増えていて、8月5日午前0時時点の入院患者は162人と過去最多となっています。
診療にあたる医療機関は、限られた医療資源をフル稼働し、体制を保っていますが、気を抜けない状態が続くことに現場からは悲鳴が上がっています。
「今までの中で一番ひっ迫している」
「いくら自分が防御していても、マスクをしていても、どこで感染するか分からないほどのウイルスの力が強くなってきているので、気を緩められないし、やることがたくさんあって、自分の心のケアもできない状況が続いている」(三浦美貴看護部長)。
またここ最近は、軽症や無症状の感染者が2日ほどで急速に悪化し、肺炎を患うなどのケースが相次いでいて、40代以下の若い世代の入院患者が目立っているといいます。
そして、今の医療体制を守るためにも不要不急の外出を減らし、引き続き感染対策を徹底してほしいと訴えます。