南アルプス市は20日、6年前に事業停止した「南アルプス完熟農園」の跡地に加え、周辺の農地についても再整備する考えを明らかにした。市外からの誘客や住環境の改善などでの活用を目指し、整備内容を検討する委員会を設置する方針だ。南アルプス完熟農園は、2015年6月にオープンしたが、開業から赤字が続き、7カ月で閉鎖。市は、跡地の再開発に向け、担当事業社の選定を進めている。市は、この跡地に加え、周辺の50ヘクタール余りの農地も再整備したい考えだ。誘客や住環境の改善などを目的にした活用を目指す。周辺には中部横断道の南アルプスインターチェンジがあり、新山梨環状道路との結節点でもあることから、完熟農園の跡地に加え、周辺も観光目的などに再整備し、効果的な観光振興を図りたい考えだ。一方、再整備を計画する一帯は農業振興地域として、自由な都市開発が規制されているため、市は、有識者らの委員会を立ち上げて整備内容を協議し、今年度中に基本方針の策定を目指する。
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