山梨県は17日、今年のゴールデンウイーク(GW)期間中の県内観光施設の利用状況調査の結果を発表した。2019年以来3年ぶりに緊急事態宣言など新型コロナウイルス対策の行動制限がなかったことを反映、1日あたりの観光客数は10万3000人で昨年のGW(5万7000人)より80・4%の大幅増となった。しかしコロナ前の19年(18万1000人)と比べると57・0%にとどまった。
調査は、GW期間中(4月29日~5月8日)の県内の主な観光施設69カ所を対象に実施。観光客数は合計103万4000人で昨年のGW(12日間)より34万6000人(50・4%)増えた。1日あたりの観光客数を地域別でみると、甲府市など峡中地域が昨年の2・15倍、次いで富士・東部が1・9倍、峡南も1・76倍に増加した。
県によると、富士・東部と峡南はそれぞれ、中央道と新東名の直結(21年4月)、中部横断道の全線開通(21年8月)で静岡方面からの利用者客の増加が両地域の観光客数を押し上げたという。【山本悟】