ぶどう栽培からワイン醸造、販売まで手掛ける山梨県立農林高校(甲斐市)の食品科学科3年生によるワインが完成し、13日に販売業者らにお披露目された。商品名は仏語で17歳を意味する「ディセタン」。未成年でテイスティングができない苦労を乗り越え、業者からも高く評価された。高校生らは「失敗もあり苦労しただけに早く飲みたい」と、20歳を迎える3年後のテイスティングを楽しみにしている。【山本悟】
同校がワイン造りを始めたのは、果実酒の試験醸造免許を取得した2020年度。ほ場でのぶどう栽培を始め、ワイン製造実習室を整備。県内のワイナリーで今も研修を受ける同学科教諭による指導を受け、生徒は醸造に適したぶどう粒選びから粉砕、醸造管理、びん詰めまで試行錯誤しながら取り組んだ。