甲斐市は武田信玄が釜無川の治水のために整備した「信玄堤」を、未就学児向けに解説する紙芝居を作った。市マスコットキャラクター「やはたいぬ」が信玄に扮し、整備するまでの経緯や効果などを紹介している。 紙芝居は、信玄の格好をしたやはたいぬが市特産の「やはたいも」の畑を釜無川の水害から守るため、奮闘するストーリー。釜無川と御勅使川の合流地点で水の勢いを受け止める岩盤「高岩」をイメージした牛や、竜王の地名の由来になった「竜王水」の伝説にちなんで竜も登場する。 A4判カラー刷りで17枚。市内六つの公立保育園にそれぞれ配布した。好評だった場合、市内の私立保育園にも配布する方針。 市商工観光課によると、信玄生誕500年を機に、信玄堤を子どもたちに知ってもらおうと企画した。課の担当者は「信玄が残した業績に興味を持ってもらうきっかけになったらうれしい」と話している。
「信玄堤」紙芝居で紹介(山梨日日新聞)