長野・諏訪大社御柱祭は上社山出し(4月2日)での開幕に向けて30日、茅野市と原村の境界にある綱置場(おきば)に準備の整った御柱8本がそろった。1200年の祭りの歴史で初めて、新型コロナウイルス感染対策のため上社、下社とも山出しは氏子の人力曳行(えいこう)を取りやめ、トレーラーで搬送する。上社では「御柱街道」と呼ばれ親しまれてきたルートは幅の狭い箇所があり、国道などに迂回(うかい)する異例ずくめの祭典となる。
コロナ対策のため上社山出しは3日間から1日に短縮。4月2日午前8時に「綱渡り神事」を8本同時に実施し、御柱をトレーラーに曳行順に2本ずつ積載し、1時間おきに17・4キロの行程を約40分かけて移動する。