韮崎市民俗資料館は企画展「武田の里の鎌倉時代」を開いている。甲斐武田家に関連する市内の遺跡から出土した遺物約20点を展示している。 資料館によると、甲斐武田家の祖・武田信義の館とされる「武田東畑遺跡」(神山町)から出土した陶磁器の破片など16点を展示。鎌倉時代ごろに中国から輸入されたとみられる。多数の貿易品を所持していたことがうかがえ、強い権力を持っていたことが推測されるという。 遺跡から発見された宴会などで使われたとされる「かわらけ」も展示。現在の甘利地区を治めた甘利氏の館とされる「大輪寺東遺跡」(旭町)から出土した陶磁器なども並んでいる。 企画展に合わせ、信義の御朱印も販売。縦約20センチ、横約15センチで、武田菱や信義の姿、「甲斐源氏棟梁」の文字などがデザインされている。1枚300円で1人2枚まで購入できる。 信義は武田八幡宮(神山町)で元服の儀式を行ったとされ、市は甲斐武田家発祥の地とも言われる。 企画展は6月26日まで。午前9時~午後4時半(木曜日は午後1~4時半)。入場無料。月曜日休館。
武田家の関連遺跡 出土品を展示 (山梨日日新聞)