「関東で一番小さな村」と言われる人口約530人の丹波山村が、人気アニメ「鬼滅の刃」ゆかりの地としてPRに力を入れている。作品の公式ファンブックで主人公竈門炭治郎(かまどたんじろう)の出生地とされた、「雲取山」へといざなう登山口があり、村の観光担当者は「これまで村を知らなかった人にも遊びに来てもらい、地域の活性化につなげたい」と意気込む。
JR青梅線終着駅の奥多摩から西東京バスで約30分。山に囲まれた村に入ると、アニメで炭治郎の妹禰豆子(ねずこ)を担当した声優のアナウンスが車内に流れた。「ここからは私、鬼頭明里(あかり)がご案内します」。そのまま村内15カ所の停留所や地域の歴史を紹介。雲取山登山口に到着すると、作品でおなじみの緑と黒の市松模様の旗がはためいていた。