甲府市は2月1日、消費期限や賞味期限が迫った食品や余った食材、売れ残りそうな食品などを仲介するサービス「甲府タベスケ」の運用を始める。事業者側が専用サイトに値引きした商品などを登録し、利用者はサイトで購入予約して店舗などを訪ねて商品を受け取る。
樋口雄一市長は「甲府市全体で(国連の持続可能な開発目標である)SDGs推進につながる食品ロス削減によるゴミの減量や、(2050年までに温暖化ガス排出量を実質ゼロにする)ゼロ・カーボン、環境意識の醸成を図りたい」と述べた。廃棄の削減で収益アップや店のPRにつながることも期待している。
事業者側は甲府市内の飲食店や宿泊施設、小売店など市保健所で営業許可を取得していることなどが利用条件で、購入する利用者は市内外を問わない。登録や利用は無料で、2月1日から受け付ける。
「タベスケ」は自治体の業務支援などをしているG-Place(ジープレイス、京都府長岡京市)が運営する食品仲介サービス。これまでに兵庫県姫路市や長崎県佐世保市が採用した。同社によると、姫路市では半年ほどで3.2トンの食品ロス削減につながったという。