山梨県内の神社では来年の「初詣」について、露店の営業を認めたり、分散参拝の呼びかけを見送るなど制限緩和の動きが出ている。 甲府市の武田神社では9日、新年に向け1年の汚れを払い落とす恒例の「すす払い」が行われた。神職らが竹の先に笹の葉を付けたほうきを使って、拝殿の天井などに積もった埃を丁寧に払った。 神社では初詣について、このところの感染状況を受け、ことし見合わせた正月三が日の露店の出店を来年は認めることとした。ただ、出店エリアを神社前の歩道脇のほかに境内の空き地にも設けて参拝者の分散を図るほか、授与所の増設などの対策も継続する。 笛吹市の甲斐国一宮浅間神社では、分散参拝の呼びかけを今回は見送る方針だ。分散参拝の呼びかけで参拝自体を控える傾向が見られたためで、ワクチンの接種状況などを踏まえ判断した。 神社では多くの人が触れる柄杓の撤去などの対策を継続するほか、縁起物の販売を年内からはじめ参拝者の滞在時間の短縮を図る。
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