「紅富士」　朝日に照らされ、うっすら染まる雪化粧　山中湖で絶景

　早朝の山梨県・山中湖で、富士山の白い雪の斜面が日の出の光に照らされて紅色に染まる「紅富士（べにふじ）」が現れている。午前6時半過ぎになると湖岸周辺にはうっすらと染まった「紅富士」をカメラに収める人々が集まっている。
　霊峰富士は季節ごとにさまざまな姿を見せる。夏・晩夏から初秋に、冠雪していない富士山の地肌が日光で暗褐色に色づく様子は、葛飾北斎の「富嶽三十六景」でも描かれ「赤富士（あかふじ）」と呼ばれる。一方、冬・真冬の朝に現れる「紅富士」は雪化粧の富士山と太陽の光が織り成す光景だ。今年は、甲府地方気象台が発表する富士山の「初冠雪」も平年より6日早く、長い期間楽しめそう。山中湖村の平野地区は太陽が富士山に向かって順光となるエリアで、「紅富士」を楽しむ人々が多く訪れている。【小田切敏雄】

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