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2021/12/02 ,

中部~首都圏の高速バス、年末向け増便・再開

中部~首都圏の高速バス、年末向け増便・再開

割安な料金で中部と各地を結ぶ高速バスの運行再開や、減便の解消が広がっている。新型コロナウイルスの新たな変異型「オミクロン型」が懸念されるが、今のところ流行が一服しており乗客は徐々に増えている。年末年始の帰省や行楽への利用を呼び込む狙いだ。
岐阜乗合自動車(岐阜バス、岐阜市)は2日から、岐阜―新宿間の運行を毎日に増やした。一時運休していたが11月4日から木~日曜日に再開していた。東濃鉄道(岐阜県多治見市)も12月17日から、可児車庫(同県可児市)―東京駅間を全面再開し、昼行と夜行の毎日2往復に戻す。
三重交通も12月下旬から22年1月前半の年末年始に三重県志摩市と、さいたま市大宮を結ぶ路線をはじめ三重県各地と首都圏を結ぶ一部路線を運行する。
中部運輸局によると、中部の高速バス17社の乗客数は新型コロナの感染が広まって以降、19年に比べ毎月8割減の水準が続いた。だが名古屋―首都圏の路線は本来、行楽客に加えサラリーマンの出張需要も呼び込める高速バスのドル箱だ。
三重県各地や名古屋と、首都圏各地などを結ぶ高速バス「あおぞらライナー」を運行する青木バス(三重県多気町)では、11月に名古屋―横浜といった区間で金曜夜や日曜夜に出発する便が満員の日もあった。「コロナが再び流行しなければ2022年春に山梨県河口湖への新路線も始めたい」(青木茂社長)と意欲を示す。
大手のWILLER(ウィラー、大阪市)では11月13日からの一週間、名古屋―首都圏路線の利用者が、愛知県に厳重警戒措置が出されていた7月28日からの一週間に比べ倍増した。土日には利用者が3倍の日もある。名古屋―大阪間も同5割増だ。
名鉄バス(名古屋市)でも名古屋―東京の11月の利用者は9月の2倍。同社は乗客を呼び込むため11月6日から予約券などを名鉄バスセンターで買うと、ワクチン接種証明かPCR検査の陰性証明書を提示すれば次回使える千円引券を配っている。
ただ新型コロナオミクロン型の感染者が空港検疫で確認され、旅行の警戒ムードが広がる可能性もある。「大都市での有名タレントのコンサートなどがまだ本格的に再開しておらず人の行き来が限られている」(青木バス)との声もある。高速バス運行の全面再開には、まだ時間がかかりそうだ。

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