やまなし野鳥の会が、初心者でも野鳥観察を楽しめる小冊子「バードウォッチング入門」を作成した。
同会の設立50周年記念事業の一環で、冊子はA5判カラーで10ページ。色鮮やかな野鳥のイラストとともに特徴や見分け方、観察に役立つ豆知識などを分かりやすく説明している。
例えば、野鳥の大きさを測る方法として、他の鳥の大きさを“物差し”として使う方法を紹介。スズメ(約14・5センチ)、ムクドリ(約24センチ)、ドバト(約33センチ)、ハシブトガラス(約56・5センチ)など、普段からよく見かける野鳥の標準的な大きさを覚えておけば、観察したい野鳥のおおよその大きさを把握するのに役立つという。
また、「野外活動、無理なく楽しく」「採集は控えて、自然はそのままに」など、観察する際の七つのマナー標語を列挙。それぞれの頭文字を並べると「やさしいきもち」になる仕掛けで、バードウォッチングの初心者が楽しみながら学べる内容となっている。
樋川宗雄副会長は「山梨は自然が豊かで色々な鳥がいるので、少しでも多くの人に野鳥と触れ合う機会を持ってほしい」と話している。冊子は県内の全小、中学校、高校のほか、山梨県鳥獣センターなどの施設に配布される。
同会では来年2月まで月1回、初心者向けの探鳥会を開催する。希望者は、同会ホームページから申し込むことができる。問い合わせは同会事務局(055・228・7366)まで。