武田信玄の人物像や功績などを学ぶ連続講座「武田信玄公大学」(こうふ開府500年記念事業実行委主催)のシンポジウムが7日、甲府市総合市民会館で開かれ、研究者らが信玄の人物像などをそれぞれの見地から語った。 平山優さん(武田氏研究会副会長)、数野雅彦さん(帝京大文化財研究所)、山下孝司さん(武田氏研究会)、佐々木満さん(信玄ミュージアム館長)の4人が登壇。会場からの質問を元に、樋口雄一甲府市長も交えて最新研究に基づく信玄像を語り合った。 数野さんは、信玄の人となりを、適材適所の人材活用をしたことから、「鳴かぬなら見どころ探せホトトギス」と表現。ほかの講師らは「鳴かぬなら餌をあげようホトトギス」(佐々木さん)、「鳴かぬなら空に放てよホトトギス」(平山さん)、「鳴かぬなら共に学ぶかホトトギス」(樋口市長)と表現した。 武田氏3代が残した最大の功績について、佐々木さんは「全国的な知名度を残し、観光面などに大きな恩恵をもたらした」とコメント。平山さんは「甲府の成立、発展」とし、山下さんは「信玄は領土を広げても甲府に拠点を置き続け、今の甲府発展の礎を築いた」と話した。
「鳴かぬなら見どころ探せ-」 信玄像研究者語る(山梨日日新聞)