「甲斐の開運」で知られる山梨県富士河口湖町の蔵元井出醸造店がウイスキーの生産に乗り出した。約170年の歴史を持つ井出醸造店が日本酒造りができない夏場を有効活用できるウイスキー造りへの挑戦を決めたのは3年前だ。その1年後、コロナ禍で日本酒は出荷量が激減。多角化を進めるためにもウイスキーの製品化へスタッフが試行錯誤を繰り返した。日本酒造りの工程にはない蒸留施設も新たに整備。日本酒造りで培った技術を生かし、蒸留前の発酵には複数の日本酒の酵母からウイスキーにあう酵母を選んだという。完成したウイスキーは芳醇な香りが特徴で第一弾として12日、ウイスキーを使った缶入りハイボールの販売をスタートする。来月からは少量ながらボトル販売も始める予定で、より良いウイスキーを作るため今後も創意工夫を重ねたいとしている。
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