山梨県は5日、新型コロナウイルスの第5波で宿泊療養施設にすぐに入れず症状が悪化し入院に至った患者が122人いたと発表した。県では今後の感染拡大に備え体制を強化するとしている。長崎知事は会見で、ことし8月の第5波の時期に感染者が施設に入所する際、通常よりも長い日数自宅などで待機させていたケースがあったと発表した。通常は感染が確認された翌日か翌々日には入所していたが、感染者が増加し続けた8月中旬以降、待機日数が増え最大で8日間にわたって自宅で待機した人もいたという。また、自宅などで待機中122人の感染者が発熱や食欲不振など入院が必要な状態まで容体が悪化したという。理由について、県では施設の部屋の準備や搬送手段が確保できなかったとしている。こうした事態を踏まえ、県は施設の消毒作業や患者の搬送体制を強化し第5波の1.5倍の感染者に対応できるよう準備を進めるとしている。また、万が一、待機者が発生した場合でもテレビ電話を通じて医師などが健康観察を行えるシステムを検討するという。
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