山梨県ゆかりの戦国武将、武田信玄(1521~1573年)の生誕500年の節目を迎えた3日、甲府市で記念の大法要やシンポジウムが開かれた。県内外から戦国時代ファンや、信玄を敬う人々が集い、郷土の英雄の功績に思いをはせた。【梅田啓祐】
信玄によって創建された名刹(めいさつ)、甲斐善光寺(甲府市)では「信玄公生誕500年祭大法要」が営まれた。甲府商工会議所が企画し、宗派を超えた10寺院の住職らが読経する中、参列者約90人が焼香し、信玄の遺徳をしのんだ。
甲斐善光寺は信玄が宿敵の上杉謙信と戦った「川中島の合戦」の際、信州善光寺(長野市)が焼失することを危惧し、1558(永禄元)年に本尊や寺宝などを移したことに由来する。法要では「善光寺式阿弥陀(あみだ)三尊像」が特別にお目見えし、金堂は厳かな雰囲気に包まれた。