山梨県がまとめた8月の宿泊旅行統計調査(速報値)によると、県内の延べ宿泊者数は60万3100人と2020年8月(49万2400人)に比べ22.5%増加した。伸び率は7月の71.7%から49.2ポイント低下した。新型コロナウイルスの影響がなかった19年8月(132万1300人)に比べると54.4%の減少となった。
県内は8月に新規感染者が2000人を超え、それまで感染者数が最多だった6月の4倍近くに急増した。県が臨時特別協力要請を出し、まん延防止等重点措置の対象にもなった。県観光文化政策課は「首都圏の緊急事態宣言や、県民向けの宿泊割りの停止などもあり、書き入れ時の観光に大きな影響を及ぼした」と指摘した。
一方で、「9月以降は感染者が徐々に減少し、シルバーウイークには観光客が増えた。10月は全国で緊急事態宣言などが解除され、再開した県民割りも売れていると聞いている。県としてもプロモーションを進めており、今後の回復に期待している」と話している。