富士急行(山梨県富士吉田市)が10月23日、富士急行線「谷村町<谷村城下町>駅」の木製入場券を発売した。
富士山の森の間伐材を活用した取り組みの第2弾。今年6月に山梨県都留市との間で締結した「SDGs推進に係る連携協定」に基づく、持続可能な社会の実現に向けた取り組みの一環で、富士山の豊かな自然を守りながら、「富士の麓の小さな城下町つる」のイメージを広く発信したいという思いから実施する。
谷村町駅周辺は、戦国時代から江戸時代にかけて、谷村城と同城の詰城・勝山城を中心とする城下町として栄えてきた。富士山の森の間伐材で作る木製入場券は、郡内領主・小山田氏の家紋「丸に抱き沢瀉(まるにだきおもだか)」と谷村藩主であった秋元氏の家紋「秋元瓜(あきもとか)」を入れ、富士山の形に型抜きした木札のようなデザインにした。裏面は都留市の木「赤松」を描いた赤富士と、都留市の花「梅」を描いた青富士の2種類を用意した。
木製入場券の色付けは、地域で就労支援を行う福祉サービス施設「富士北麓聖ヨハネ支援センター」(富士吉田市)の利用者が行った。型抜きを作り、絵具・インキ・染料を刷り込むステンシルという技法で色を重ねていくことで、「一枚一枚少しずつ色合いの異なる手作りならではのぬくもりが感じられる入場券になった」という。
木製入場券の価格は600円。駅前の観光案内車「つるビークル」(11月7日までの9時~12時限定)や、富士急行線「都留文科大学前駅」、公式オンラインショップ「富士急のりもの百貨店」で販売する。
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