日本国内で繁殖する鳥類のうち、過去約20年間でガビチョウなどの外来種の分布域が広がる一方で、ツバメやスズメといった身近な鳥の数が大きく減っていたことが25日、全国2100人超のボランティアが参加した鳥類調査で分かった。コアジサシやサギ類など小型の魚を食べる鳥の分布域の減少も顕著だった。
山階鳥類研究所(千葉県我孫子市)や環境省生物多様性センター(富士吉田市)などでつくる鳥類繁殖分布調査会が25日発表した。事務局を務めた民間団体「バードリサーチ」の植田睦之代表は「分布域や個体数が減っている種の原因解明と保護が急務だ。今回の結果…