山梨県は新型コロナウイルスの第6波の感染拡大に備え、新規感染者数の想定を見直した。これまで1日当たりの最多は8月20日の103人（公表日ベース）だったが、感染力がデルタ型の2倍の変異ウイルスに備える一方、ワクチン接種の進展による効果や人口規模などが同等の他県の感染状況などを考慮して約1.5倍に相当する1日当たり最大150人とした。
県はこの想定を基に最大療養者数を1046人と推計した。内訳は入院者がピーク時で274人、宿泊療養者が最大772人とした。県内には現在、コロナ向け病床を最大376床、宿泊療養施設を966室の計1342人分確保しており、県の担当者は「この想定であれば稼働率が80%程度となり、現状の医療提供体制で対応可能」としている。
県内ではこれまで、8月23日午前0時時点で入院者251人、宿泊療養者458人の計709人が最多だった。
県は見直した想定を基に、国が策定を求めている「保健・医療提供体制確保計画」を11月中に取りまとめるという。
