八ケ岳南麓の夏の風物詩「八ケ岳薪能」(同実行委員会主催)が3日、北杜市小淵沢町上笹尾の身曾岐神社で上演された。昨年は新型コロナウイルス感染拡大で中止となり、2年ぶりに開催された。 宝生流宗家の宝生和英さんらが能「黒塚」、狂言師・野村万蔵さんらが狂言「水掛聟」を披露。能の一場面を能面や装束を着けずに舞う「仕舞」も演じられた。 例大祭前夜の神事として行われ、今年で30回目。感染症対策として来場時に検温や手指の消毒を行い、観客数を例年の半数程度に減らした。訪れた約650人はかがり火のたかれた幽玄な雰囲気の中、能楽殿で披露される演目を堪能した。
「八ケ岳薪能」2年ぶり開催(山梨日日新聞)