甲府市を拠点に活動する「劇団さくらっ子」が、これまで発表してきた寸劇のDVD化を進めている。劇団は男女共同参画推進や環境問題、社会問題をテーマに寸劇を通じた啓発活動を行ってきたが、新型コロナウイルスの感染拡大により人前で披露できなくなったことなどが理由。平井ゆみ代表は「映像という形で多くの人にメッセージを届けたい」と話している。 劇団は市女性市民会議のOGが2004年に発足。50~80代の女性8人が、職場や地域での男女共同参画、高齢者を標的とした詐欺、いじめ、食品ロス、地球温暖化などをテーマにした脚本考案から衣装準備、舞台道具の製作まで手弁当で行っている。 毎年、県男女共同参画推進センターで開かれる「ぴゅあ総合フェスタ」での新作発表を目標に活動してきたが、感染防止対策のため昨年のフェスタで披露できず、マスク着用で上演可能な「パソコン紙芝居」のみとなった。 劇団は発表の機会を求めて今年1月、寸劇のレパートリー18作品のうちの一つをDVD化。現在は食品ロスをテーマにした2作目の撮影に向け練習に励んでいる。台本の読み合わせや動きの確認などを重ね、11月上旬に収録、同28日のフェスタで上映する。 平井代表は「映像は迫力や臨場感に欠ける分、はっきりとした口調や分かりやすい動きを心掛けている」と話す。来春までに3作目のDVD化と発表も目指している。
啓発寸劇をDVD化(山梨日日新聞)