県峡東建設事務所は13日、大規模地震で緊急車両が通行できなくなった場合を想定した訓練をした。立ち往生した車両を移動させ、救援ルートを確保するまでの手順を確認した。 日下部署や塩山建設業協会、東京電力パワーグリッド、NTT東日本などから約80人が参加し、甲州市塩山千野の新千野橋で実施。南海トラフ地震などの大規模地震が発生し、道路上に車両が立ち往生したり、家屋が倒壊したりして、緊急車両が通行できなくなったとの想定で行った。 情報伝達訓練では、ドローンを使って上空から道路上の被害状況を確認したほか、橋の上に取り残された人の状況を確認した。救援ルートを確保する訓練では、重い物の持ち運びを楽にする「パワーアシストスーツ」を着用し、土のうを運搬したり、立ち往生した車両を移動させたりした。 県峡東建設事務所道路課の担当者は「新たなツールを活用することでより迅速に災害に対応できる。今後も訓練を継続的に行い、関係機関との連携を強化していく」と話した。
大地震で立ち往生?車撤去 甲州で訓練、ドローンも活用(山梨日日新聞)