内閣府が10日発表した景気ウオッチャー調査(街角景気)によると、7月の甲信越の現状判断指数(DI、季節調整値)は50.7だった。前月を3.6ポイント上回り、2カ月連続で上昇した。宿泊業者からは新型コロナウイルスのワクチン接種の普及などもあって人の動きが出てきているという指摘もあった。
回答者からは「ワクチン接種を終えた高齢者や若いカップル、家族連れの動きがみられる。春ごろは売り上げが25%程度しかなかったが、50%程度まで回復してきている」(観光型旅館)といった声が聞かれた。
一方、2~3カ月先の見通しを示す先行き判断DI(同)は48.0と前月よりも3.2ポイント悪化した。新型コロナの感染再拡大による悪影響などが懸念されているようだ。甲信越分の調査は7月下旬に新潟、長野、山梨の3県で実施。88人から有効回答を得た。