公共施設の老朽化が大きな社会問題になっている。県内に限らず、自治体の財政状況がひっ迫する中で、老朽化した公共施設の廃止や統廃合等が全国各地で検討されるようになってきた。
このような中、公共施設の整備や建て替えにおいて、「民間事業者」が資金調達の主体となり、設計から建設、維持管理、運営までを民間事業者のノウハウを活用して行う「PFI方式」を採用するケースが増加している。PFI方式は、民間事業者の創意工夫により低廉かつ良好なサービスの提供を目指すものであり、県内の自治体でも導入の検討に向けた動きがみられるようになってきた。それ以外にも、民間事業者に複数の施設やインフラの維持管理業務等を包括的に委託することでコスト削減を目指す「包括的民間委託」など、多様な官民連携手法…