山梨ジュエリーミュージアムの企画展「七宝－彩りの世界－」が、甲府・県防災新館１階のミュージアムで開かれている。七宝に焦点を当てた展覧会は初めてで、ジュエリーの幅広い表現を見ることができる。 七宝は金属の素地の上にガラス質の上薬を施して焼いたもの。宝石では出せない色や質感、形を自由に表現できる技術として、ジュエリーにも取り入れられている。 企画展には県内外の作家９人が出品。透明感や深み、グラデーションなど色彩豊かな七宝のブローチやネックレス、ピアスなど約４０点を展示している。災難を避けられると伝わる鳥「ヨゲンノトリ」やトンボなどの動物、花をモチーフにした作品も並ぶ。 担当者は「伝統技法を用いながら現代的な価値を生み出している七宝から、ジュエリーの可能性を感じてほしい」と話している。 企画展は１０月２５日まで。入場無料。七宝のペンダントの制作体験も実施している。要予約、有料。問い合わせは山梨ジュエリーミュージアム、電話０５５（２２３）１５７０。
ジュエリーに「七宝」の技(山梨日日新聞)
