県議会　県有地特別委員会の廃止を可決

県議会は２１日、県が富士急行に貸し付けている県有地の問題などを議論する特別委員会について廃止する動議を賛成多数で可決した。この動議は県有地問題で知事の方針を支持する会派の県議が提出した。動議を巡る討論では反対する県議から「議会のチェック機能を自ら放棄することになる」などの意見が上がった。これに対し、賛成派は「委員会での議論は最終的には司法が判断すべき事柄がほとんどで実効性がない」などと述べ、採決の結果、２０対１５の賛成多数で特別委員会の廃止が決まった。動議の提出は県有地を巡る会派間の対立が背景にあり、特別委員会を廃止することで県の執行部に対する追及を避ける狙いがあるとみられる。今回の可決により、県有地問題について県議会が集中的に議論する場はなくなる。

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