コロナ禍でイベント参加をためらう人も少なくない中、甲府市内で10月21日、人気落語家・立川志の輔さんの独演会が抗原検査付きで開催される。陰性表示を確認できれば入場可能という仕組みだ。企画したざぶとん亭風流企画の馬場憲一さんは「落語会としては初めての取り組みではないか」と話す。
この1年半以上、ほかの文化芸術同様、全国各地の会が中止や延期になるなど大きな打撃を受けた落語界。なんとか安心な落語会を作りたいとの思いから企画された。
チケット代3900円に、抗原検査キット代1400円を合わせた計5300円で前売り券を販売(郵送の場合は別途送料200円)。自宅で当日、または前日に検査してもらい、ホール入り口で入場券と陰性表示のキットを確認する。ワクチン接種を終えた人も対象とする。万が一、陽性表示になった場合は、チケット代3900円は返金する。
会場ではマスク着用や検温、消毒などの感染対策も徹底して行う。馬場さんは「コロナ禍の大きな不安を共有しながら、未来の明るさを与えてくれる志の輔らくごを人々に伝えることができれば」と話している。
YCC県民文化ホール・小(甲府市寿町)で午後6時半開演。予約は、公演名、枚数、名前、住所、電話番号、メールアドレスを書いて、ざぶとん亭風流企画(yoyaku@zabutontei.com)まで。問い合わせは(055・262・2071)。【濱田元子】