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2021/09/07

オンラインで革新的な日米国際コラボレーション作品を公開:2020日米芸術家交換プログラム、

オンラインで革新的な日米国際コラボレーション作品を公開:2020日米芸術家交換プログラム、

食のサステナビリティ、日米キッズによるパブリックアート、和楽器とテクノロジーを融合した現代音楽、をテーマに3本の動画作品を発表

 

2020日米芸術家交換プログラムでは、オリンピック・パラリンピック東京大会の開催に合わせて、日米アーティストによる革新的なコラボレーションを実施し、オンラインで3つのプロジェクトを発表いたしました。
ジェシー・シュレシンジャーと船越雅代は食のサステナビリティをテーマにカリフォルニアで行ったプロジェクトの記録『Sense of Place』を、ジーン・コールマン、中村明一(尺八)、鶴澤三寿々(義太夫三味線)、アダム・ヴィディクシスは、空手をテーマに、和楽器とテクノロジーを融合した音楽プロジェク『KATA』を、そしてベン・ヴォルタと大分を拠点とするキャラリンパ・プロジェクト(桑門超、佐倉康之)は、日米キッズがアスリートのエネルギーをテーマに描いた壁画プロジェクト『United by Emotions』を発表しました。  

本プロジェクトは2020 日米芸術家交換プログラム、及びTokyo Tokyo FESTIVALの一つとして行われました。

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●ミニドキュメンタリー『A Sense of Place』
アーティストのジェシー・シュレシンジャーと、料理家の船越雅代が、食のサステナビリティをテーマに制作した映像作品です。当初は日本各地を回りながら仮設レストランを作るプロジェクトを予定していましたが、コロナ禍の影響で国内の移動が困難となった為、渡米した船越氏とカリフォルニアでのコラボレーションを実現させました。時代の移ろいや自然、農業に意識を向ける二人の作家の視点が交わり、食をめぐる場を見つめ直します。
 

 
アーティスト:

ジェシー・シュレシンジャー(Jesse Schlesinger)
カリフォルニア美術大学絵画学科で学士を取得後、サンフランシスコを拠点に木工、サイトスペシフィック・アート、絵画、写真など様々なメディアを用い活動している。常に「場」というコンセプトに注目し、自然環境や建造物、またその場所の成り立ちといった要素がどう人の経験に関わってくるのかを模索。伝統を重んずる大工の家に生まれたことと農業に携わった経験が自身の哲学に大きく影響を与えている。サンフランシスコの著名店ジェネラルストアやミネソタ・ストリート・プロジェクトなどで施設内設備のデザイン・施工も担当。​https://www.jesseschlesinger.com
 

船越雅代(ふなこしまさよ)
Pratt Instituteでアート(彫刻)を専攻後、料理に表現の可能性を見出しNYの料理学校に入学。卒業後Blue HillをはじめとするNYのレストランに勤めた後、ヨーロッパからアジアを放浪。オーストラリア客船のシェフとして大平洋を巡り、バリの老舗ホテルのシェフ、京都でレストランkilnの立ち上げに参加しシェフ/ディレクターを務め、現在京都で食の可能性を追求するスタジオFarmoon主宰。国内外各地でサステナブルな食と民俗学・文化人類学・アート・デザインを融合した活動を展開中。東アジア文化都市2016奈良市食部門ディレクター、土祭2018招聘アーティスト
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 ●ミュージックビデオ『KATA』(特別編集版)
音楽家のジーン・コールマンが尺八奏者の中村明一、義太夫三味線方の鶴澤三寿々、音楽家・音響技術家のアダム・ヴィディクシスによるコラボレーション作品。作品テーマである空手は、戦後日本からアメリカに伝わった文化の中でも最も古く、日米交流の象徴とも言えます。パフォーマーの動きや脳波をもとに曲を構築し、そのテクノロジーと伝統的な和楽器の演奏を融合させる新時代のコンテンポラリーミュージック・コンサートです。本来は舞台作品ですが、今回は特別編集した映像作品として公開します。
 

ボーナストラックとして、アーティストたちへのインタビュー動画も公開しました。
『KATA』インタビュー動画#1:https://youtu.be/veVMJ6pP4QI
『KATA』インタビュー動画#2:https://youtu.be/6JrXcUEEHqE
 
アーティスト:

 

ジーン・コールマン (Gene Coleman)
音楽家、作曲家、音楽ディレクター。2013年アメリカン・アカデミー(ベルリン)フェロー、2014年グッゲンハイムフェロー。楽器やメディアを多様に用いて聴覚、視覚、空間、時間を操り、世界に対する認識力を深める。これまでに70以上の作品を手掛け、近年は科学、建築、映像、舞踊の発達により文化と音楽との関係性が変わってきたことに注目している。シカゴ美術館付属美術大学にて絵画、音楽、ニューメディアを学ぶ。https://www.genecolemancomposer.com/
 
 

中村明一(なかむらあきかず)
横山勝也師、多数の虚無僧尺八家に尺八を師事。米国バークリー音楽大学、米国ニューイングランド音楽院大学院にて作曲とジャズ理論を学ぶ。自ら極めた日本古来の呼吸法「密息」、「循環呼吸」、「倍音」を駆使。虚無僧尺八音楽をライフワークとしつつ、ロック、ジャズ、現代音楽など幅広く活躍する。外務省・国際交流基金の派遣・海外からの招聘など、世界40か国、150都市で演奏。文化庁芸術祭レコード部門優秀賞など受賞多数。CD12枚、著書3冊がある。東京学芸大学、山梨学院大学等講師。日本現代音楽協会会員。明暗流・琴古流尺八以心会主宰。https://akikazu.jp/ 

 

鶴澤三寿々(つるざわさんすず)
義太夫三味線方。東京藝術大学にて音楽学修士号を取得。東京音楽大学にて教鞭をとる。2018年重要無形文化財「義太夫節」(総合指定)保持者に認定。2019年に国際交流基金の助成を得てNY、ボストン、トロントにて公演。現代音楽プロジェクトにも参加している。
 
 

アダム・ヴィディクシス(Adam Vidiksis)
フィラデルフィアを拠点に活動する作曲家、指揮者、打楽器奏者、技術者。テンプル大学ボイヤー音楽・ダンス学部音楽テクノロジー科、作曲科准教授。NYUにて修士、テンプル大学にて作曲博士号を取得。リアルタイム・オーディオプロセッシングを用いることでライブ・デジタルパフォーマンスにおける操作方法を確立、また機械による即興音楽の手法も模索している。https://vidiksis.com/
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●オンラインショーケース『NichiBei Kids パブリックアートプロジェクト』
アーティストのベン・ヴォルタ、キャラリンパ・プロジェクトの桑門超、佐倉康之らが日米の子どもたちと共に制作したパブリックアートを動画にて紹介します。作品テーマはアスリートのエネルギー。
 

 
アーティスト:

ベン・ヴォルタ(Ben Volta)
ペンシルバニア州エルキンス・パークを拠点に活動。パブリック・アートを制作しながら教育、修復事業、都市計画など様々な分野に携わる。常に変化を促す触媒としてのアートの力を信じ、ペンシルバニア大学を卒業後、世界的アーティストグループのティム・ロリンズ&K.O.S.に参加。2015年ピュー財団フェローシップを取得。フィラデルフィアの公立学校と提携し、教育プロセスの中にアートを取り入れる取り組みを20年近く行っている。http://www.benvolta.com/

 

 

桑門超(くわかどちょう)
学校法人佐伯大谷学園ルンビニこども園園長。アメリカ、イギリスの大学院で社会人類学を学び、カリフォルニア州公認NPO法人Pacific Kids Mural Foundation(PKMF)を設立、理事就任。アーティストの佐倉康之、瀬尾泰章と共に世界中で壁画制作を行なうキャラリンパ・プロジェクトに取り組み、日本・海外の若い学生と地域の大人と協力してパブリック・アートを制作している。https://lumbini-kind.net/https://www.packmf.org/
 

佐倉康之(さくらやすゆき)
美術家。株式会社 TEAM SAKURA ART PROJECT 代表。東京藝術大学絵画部門にて博士号取得。ISCP(NY)プログラム参加。医療現場でのアート、自然再生エネルギー教育プロジェクト「こどもエネルギーサミット」などの企画によりグッドデザイン賞、キッズデザイン賞受賞。キャラリンパ・プロジェクトでは海外文化交流なども行っている。
tsap.biz
 
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日米芸術家交換プログラムは、日米友好基金と全米芸術基金の主催のもと、日本の文化庁と国際文化会館の協力を得て、1978年より実施されています。毎年米国を拠点とするアーティストが選出され、日本で文化・芸術の研修が行われてきました 。2020-21年のプログラムでは発足以来初の試みとして、日米のアーティストがチームを組んで作品をつくり発表します。アートを通して長きに渡る日米の友好関係を象徴し、東京オリンピック・パラリンピックを記念する特別企画です。

 
2020日米芸術家交換プログラム特設ウェブサイト:https://www.nichibei-artists.org/
YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCU4jVP2bUQ63xo8_eyMUu5Q
主催:日米友好基金、全米芸術基金
共催:公益財団法人国際文化会館
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団、アーツカウンシル東京
協力:文化庁
 

 
|問い合わせ|
国際文化会館 企画部アートプログラム 
担当:前田、二階堂 (E-mail: ihj-arts@i-house.or.jp)
個別の取材をご希望の場合はお問合せください。

プレスリリースPDF版はこちらhttps://prtimes.jp/a/?f=d54811-20210906-cb57c7424815a1b5c3336e2fc2bf4aca.pdf

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