甲府市は6日、新型コロナウイルスの64歳以下のワクチン接種を28日に開始すると発表した。5～10歳ずつ年齢を分けて接種する。28日は60～64歳の約1万1000人が対象で、55～59歳は9月中旬開始を予定しているという。基礎疾患のある約1万2000人については8月7日の接種開始を発表している。
集団接種会場はこれまでの公民館や体育館に加え、環境センターと市中心部の商業施設「ココリ」にも開設する。体育館とココリでは午後5時から8時までの夜間接種も実施する。樋口雄一市長は市中心部や夜間の接種について「仕事をしている人が接種しやすい環境を整えた」と話している。
また、55歳未満の接種について樋口市長は「年齢順を想定しているが、受験生らを優先することも検討している」とした。
甲府市の65歳以上の高齢者への接種は7月31日現在で1回目が83.1%、2回目が75.0%となっている。甲府市の新規感染者は直近1週間で86人と前の週の1.8倍に増えた。
古屋好美保健所長は「県内でも局面が変わったと認識している。これだけの感染対策をすれば感染しないという、これまでの常識が通用しない局面になっている」と指摘。樋口市長はお盆の帰省などについて「できるかぎり自粛してほしい。緊張感をもってうつらない、うつさないを徹底するよう呼びかけたい」と話した。
