山梨県内では、10代への新型コロナワクチンの接種が進んでいる自治体がある一方、まだ予約の受付が始まっていない自治体もあります。
対応の進み具合に開きがありますが、感染症の専門医は、接種できる機会が来たら積極的に接種してほしいと呼び掛けています。
ファイザー社とモデルナ社の新型コロナワクチンは、海外の臨床試験などを踏まえ日本では接種対象を12歳以上としています。
県内の自治体でも、保護者の同意などが必要な12歳以上の小・中・高校生のワクチン接種が進んでいます。
南アルプス市や韮崎市では、8月から接種を行っていて、夏休み中に済ませた児童生徒もいるということです。
また甲府市や甲斐市では、9月中の接種開始を予定しています。
一方、富士吉田市や笛吹市では、接種の開始時期を来月に予定していて、医師会との調整などで自治体によって対応の進捗状況に開きがあります。
8月1か月間の県内の10代の感染者は228人で、前の月と比べると10倍以上に増加しています。
若年層の感染者の急増もありますが、感染症の専門医で山梨大学医学部付属病院の井上修医師は、別の意味でも若い人たちがワクチンを接種することに大きな意義があると話します。
井上医師は、若い人のワクチン接種は自らの免疫を獲得するだけでなく、周りの人を守る意味でも重要で、機会が来たら積極的に接種してほしいと呼び掛けています。