
戦国武将の武田信玄をしのぶ「第51回信玄公祭り」が4~6日、甲府市中心部で開催された。5日にあったメインイベント「甲州軍団出陣」では、元宝塚歌劇団月組トップスターの紫吹淳さんが信玄を、元月組男役の優ひかるさんが山本勘助を演じ、2人の力強い美声が観客を魅了した。
甲州軍団の出陣式は、桜が満開になった舞鶴城公園(同市丸の内1)で行われた。よろい姿の紫吹さんが登場し、勝利を祈願する「三献の儀」などを披露。優さんと息の合った掛け合いを見せ、「いざ、出陣」と声を張り上げた。
県内の自治体や企業から1000人以上が参加した武者行列は、JR甲府駅南口を出発して市中心部を回った。紫吹さんらは馬に乗って、見物客の前を優雅に練り歩いた。
祭りを春に開催したのは6年ぶり。従来は信玄の命日に近い4月だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響などで延期や秋開催が続いていた。実行委員会によると3日間で約17万4000人の人出があった。【野田樹】