二輪車で旅行を楽しむ「バイクツーリズム」が注目を集めている。オートバイのブーム再来もあって、交通の便が良くない自治体や業界団体が観光資源と結びつけた施策を展開し、町おこしにつなげようと力を入れている。
「バイクは産業としても極めて重要で、ツーリズムの振興にも意義がある」。宮崎県の河野俊嗣知事は9月27日、宮崎市で開かれた「バイクラブフォーラム」で力を込めた。二輪車文化を考えるこのイベントは経済産業省などが毎年各地で開催し、12回目となった。
バイクを活用した地域活性化の事例が紹介され、宮崎市の担当者は「ライダーを歓迎する町づくりを目指す」と宣言した。2025年は07年からライダーが「来やすく・居やすく・また来たい町」を掲げる埼玉県小鹿野町にバトンを引き継ぐ。