<行動するシンクタンク>
いよいよ、2023年度も今日が最終日である。
ところで、普段何気なく使っているこの「年度」というものは一体何だろうかと、ふと疑問に思い調べてみた。それは、制度の目的に照らして、暦年とは異なる区分で設定している期間とのこと。日本では、国や自治体の会計年度や事業年度の始まりや、学校の入学式、さらには新入社員の入社式などが行われるのも4月が大半であることから、年度とは「4月1日~3月31日」と思ってしまいがちだが、必ずしもそうではない。
例えば、山梨や長野でなじみの深い日本酒やワイン造りでは、その年の製造量を把握するために、国税庁が規定した7月始まりの「醸造年度(酒造年度)」が使われている。また米や穀物は、収穫時期を基準に農林水産省が定めた11月始まりの「米穀年度」が使われている。