富士山は今年、世界遺産登録から10年を迎え、ふもとに大勢の観光客が訪れています。その観光客の増加が住民の生活を脅かし兼ねない事態となっています。
11月23日、山梨県富士吉田市で開かれた富士山登山鉄道構想の住民説明会。
長崎知事自ら現在の富士山が抱える問題点を説明します。
山梨県 長崎幸太郎知事:
富士山は世界の人をひきつける魅力、力があって、多くの人をその魅力がゆえにひきつけてきた。10年前から指摘されております、この“オーバーツーリズム”の問題。
観光客が増えすぎることで混雑やごみの問題が引き起こされる「オーバーツーリズム」。
その解決が必要という考えは賛成派・反対派、共通していますが、いまこの問題が富士山の麓にも忍び寄っています。
富士山観光の玄関口富士急行線の河口湖駅です。平日でも駅前は混雑しています。湖畔のロープウェイは乗車まで1時間待ちの大行列に。
どちらもほとんどを外国人観光客がしめています。
円安などを背景に10月に日本を訪れた外国人は251万人を超え、コロナ禍前の2019年の同じ月を初めて上回りました。
富士山を目当てに河口湖にも、かつてない観光客が訪れています。
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