市川三郷町網倉地区で江戸時代から続く伝統行事の「虫送り」が、地域の高齢化を背景に今後、実施しないことになった。「虫送り」は豊作を願い、稲に付く害虫をたいまつで追い払う行事で、江戸時代から続いてきた伝統行事だ。3年前からは新型コロナの影響で中止が続き、地域の高齢化や過疎化もあって、網倉地区は今年以降も実施しないことを決めた。保存会 望月勇雄会長「高齢化しているのでさびしいが、どうしようもない。にぎやかにやってきたので、それが何もなくなるとちょっと…」地区の苦渋の断念を受け、町は、行事に関わってきた住民を取材。伝統や原風景を残すため、本にまとめました。市川三郷町生涯学習課 小林可苗主幹係長「祭りがあったことを後世の人に分かってもらいたいし、今の人たちにも知ってほしいと思う」網倉地区では「町の本を通して、虫送りを守り続けた歴史を伝えていきたい」としている。
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