事業化していない中部横断道の北部区間について、国が19日に詳細なルートを示したことに対し地元の住民からは歓迎の声がきかれた一方、根強い反対の声も挙がっています。
中部横断道は静岡県の新清水から長野県の佐久小諸までの132キロの高速道路で、現在、長坂ー八千穂のおよそ34キロの北部区間が事業化に至っていません。
こうした中、19日に国土交通省から県に北部区間の具体的なルートが示され、道路は片側2車線で県内には2か所のインターチェンジが設けられる予定であることがわかりました。
県は年内にも地域住民への説明会を開いて具体的なルートを公表する予定で、早期事業化へ準備を進めます。
地元住民は:
「交通の利便性と地域の観光が発展すれば私は大賛成」
「栃木とか行くことがあるので、八王子まわりより圧倒的に早くなるので、できてくれたらいい」
地元の住民からは歓迎の声がある中、反対の声も。
中部横断自動車道 八ヶ岳南麓新ルート沿線住民の会 猪原弘子共同代表:
「この自然を残していくことが北杜市、山梨県の財産になると考えれば簡単に開発推進とは言ってほしくない」
ここは北部区間の建設が想定される場所で整備に反対する「中部横断自動車道 八ヶ岳南麓新ルート沿線住民の会」は環境への影響などを懸念し、国や県に質問をしてきましたが、回答を得られていないと不信感を募らせています。
中部横断自動車道 八ヶ岳南麓新ルート沿線住民の会 佐々木郁子共同代表:
「八ヶ岳南麓の今ある自然と景観、眺望、さらに生態系の保全が私たちの生活を守ることにつながる。(国や県には)生活をどのように守っていくのか、しっかりと責任を持って考えてもらいたい」
反対の声は根強くあり国や県には丁寧な説明が求められます。
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